ベトナムの平均寿命
76.3歳で世界で55位 ベトナム人の平均寿命
総人口およそ9600万人(2018年)のベトナム。
その平均寿命は、2016年の世界保健機関WHOによる統計によると男女では194か国中55位の76.3歳。男性は78位の71.7歳で、女性は38位で80.9歳となっています。
世界的にみても、人間の平均寿命は女性の方が長い傾向はありますが、10年に近いほど差がある国は珍しく、さらに2010年の世界人口レポートの時点ではベトナム男性の平均寿命は72.9歳、そして女性は76.8歳でした。
近年で大きく経済成長が進んでいる筈のベトナムで、なぜ男性の平均寿命は短くなり、女性だけが延びているのでしょうか。
経済成長がもたらした良い変化と悪い変化
まず、この男性の平均寿命自体は世界的に見ても短すぎる数字ではなく、男女の平均寿命の76歳は東南アジアの中では5指に入る寿命の長さではあります。
甘いものを好む文化はあれ、2008年時点での肥満者の数は世界的に見れば割合が少なく、高血圧、高コレステロール、高血糖といった生活習慣病疾患の元になるような人間もまた男女共に低い割合でした。
しかし急速な経済成長を遂げつつある最中のベトナムでは近年、賃金の上昇に伴い生活や健康状況が変化。
結核や寄生虫による感染症疾患による死亡が減少している一方、非感染性の疾患、飲酒量の増加によるアルコール依存症や都市部でのファーストフードの普及に伴う高脂質高カロリーの食事、かつてのベトナムではメジャーな移動手段だった自転車がバイクになったことによる運動不足に関わる疾患・事故が増加しています。
特にベトナムではあまり女性は飲酒の習慣が無いことが男女の平均寿命の差に大きく影響を与えているデータが上がっています。
高齢化の進みつつあるベトナム社会
戦争が1980年代に集結した後、ベトナムは「若者が多い、これから成長していく国」と思われました。
確かに未だ総人口中の若者、働き盛りの30歳前後割合は東南アジアの中68%と高いものの、政府主導でベトナムの主要民族であるキン族の家庭に対して子供は2人までと制限する政策を施行。
少数民族は例外的に人数制限を設けていないものの、15歳未満の人口は年々減少しています。WHOはベトナムを高齢化が著しく進んでいる国とみなしており、ベトナム政府もいずれ減る働き手の減少に備えて定年年齢の引き上げを検討しています。
ベトナム語翻訳・通訳なら当社にお任せください
翻訳通訳会社はるかでは、保険・介護・医療分野に関する多くの翻訳・通訳案件を扱っております。
これまで政府機関、銀行、大学、病院、メーカー、保険会社、不動産会社、コンサルティング会社、テレビ局、新聞社、旅行会社などにサービスをご提供しました。
当社には1,000人を超える翻訳・通訳者が在籍し、納品前の確認・校正、最適な通訳者の選定・準備を徹底することで、多くのお客様にご支持いただいております。
日本語が可能な職員が常駐していますので、スピーディーに安心してご注文いただけます。