ホーチミン市とハノイの違い
ベトナムの2大都市、首都ハノイ、経済の中心ホーチミン市
ベトナムはインドシナ半島の東側、南シナ海に面し弧を描くような縦長の国土を持つ国家です。
ハノイとホーチミンはその国土の北部と南部と距離こそ離れていますが、経線をまっすぐ南北から引いた時、その1直線上に近い位置にある2大都市です。どちらも日本の成田空港から直行便で5~6時間ほど、観光都市として栄えており宿泊・商業施設も充実しています。しかし、どちらも一口に観光都市と称しても、歴史上、地理上、そして発展上に特徴的な違いがある都市でもあります。
政治と歴史文化 北部に位置する首都ハノイ
人口:780万人(2017年)
人口密度:2,300人/km²
ハノイはその周辺を含めて、ベトナムの歴史が感じられる大都市です。古くからの街並みを残す旧市街、都市周辺には美しい自然の中に寺院や遺跡、ベトナム国父であるホーチミンの眠るホーチミン廟があり、特に水面から立ち並ぶ壮大な岩群や鍾乳洞が有名なベトナムの世界遺産であるハロン湾にも、ハノイからならば日帰りの観光が可能です。
気候は蒸し暑くなる5~9月の雨季以外の季節は比較的過ごしやすいですが、朝晩にはとても冷え込むこともあります。飲食ではベトナム北部名物ブンチャーといった現地の伝統料理があり、夜には煌々と露店が立ち並ぶナイトマーケットや大きな市場、そうした東南アジアらしいオリエンタルな独自の魅力に触れられるのがハノイの特徴です。
東洋のパリ 南部に位置するホーチミン
人口:約880万人(2019年)
人口密度:約4100人/km²(2019年)
ホーチミンは東洋のパリとも称される、西欧文化が色濃く残る街並みと近代的な建築が融合するエキゾチックな経済都市です。面積はハノイより小さく、人口は100万人近く多いので、人口密度はハノイの倍程度あります。ハノイ市は農村にも跨っているので、ホーチミンのほうが経済の中心とされています。
ホーチミン市では、かつてフランス植民地だったホーチミンにはレンガ造りの大教会やオペラハウス、フランス統治時代に建てられた郵便局など、大きなアーチ状の窓や戸口が特徴の壮麗なコロニアル様式の建築物を街のいたる所で見ることができます。また南部であるホーチミンはハノイよりも温暖で、乾季である11月~4月でも気温は20度前後。商業的には女性に人気の高い色鮮やかなベトナム雑貨店が豊富にあり、日本語が通じる店舗も数多くあります。
どちらも異なる魅力のある両都市。治安はどちらも諸外国に比べて殊更悪くはありませんが、あまり交通ルールが守られてないバイク大国である故の交通事故や、スリ・置き引きによる被害がよくあります。人波に乗って車道に出ない、夜間1人での外出は極力控えるなど、より安全を意識した行動を心掛ける必要があります。
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