サッカーに熱狂するベトナム

サッカーはベトナムの国民的スポーツ

ベトナムとサッカーと言われてもあまりピンと来ない人が多いかもしれません。サッカーのW杯のアジア予選でも、日本のライバルとしてベトナムを意識するファンはほとんどいないでしょう。

しかしじつは、ベトナムにおいてサッカーは日本では考えられないほど人気スポーツになっているのです。人気の度合い、国民の熱狂度といった点では日本よりもずっと上といってもよいでしょう。

テレビ中継なども行われており、高い視聴率を誇っていると言います。日本でもW杯の予選にもなると高視聴率を記録するものですが、それよりもずっと上。

2018年に開催されたU-23のアジア選手権の決勝戦(ウズベキスタン戦)ではなんと視聴率77パーセント。いかに多くの国民から、それも世代や性別を超えてサッカーが愛されているかが窺えます。

ベトナムサッカーの実力

ベトナムとサッカー

ではベトナムサッカーの実力はどの程度なのでしょうか?ひとつの目安になるFIFAの世界ランキングは90〜100位台(2019年)。日本が20〜30位台であることを考えるとやはりアジアの中でも強豪国とは言えない状況です。

ただそんな状況が近年になって変化しつつあると言います。たとえば世界ランキングも2015年から2018年の間に30位ほどランクアップしていますし、2017年にはU-20のワールドカップに初出場を果たしました。

この大会でのアジアの出場枠は5カ国でしたが、日本に混じってベトナムも堂々と出場しているのです。ベトナムサッカーの歴史において非常に重要な一歩になったとともに、若い世代では着実に世界を目指した強化が進んでいることがうかがえます。

さらに2018年にはU-23のアジア選手権で準優勝、日本がベスト8で敗退してしまったことを考えるとまさに大躍進。近い将来W杯の予選において日本を脅かす存在になることも予想されます。

国内のサッカー事情

スタジアムを埋め尽くすサポーター 

こうしたベトナムサッカーの躍進にはどのような事情があるのでしょうか?

日本では1993年にサッカーのプロリーグ、Jリーグが発足したことが強化の大きな転機になりましたが、ベトナムでも同じような状況が見られるようです。

ベトナムでは2000年にサッカーのプロリーグが発足、当初は選手の給料も非常に安い水準でしたが、現在では選手の平均収入は当時の10倍にまで跳ね上がっています。

その背景にはやはりベトナムの経済成長が深くかかわっていると考えられます。

ちょうどこのサッカーリーグ(Vリーグ)が発足して以降、年間平均7パーセントを超える勢いで経済成長を続けている環境がそのままサッカーをめぐる状況にも影響を及ぼしているのです。

豊かになり、世の中でお金がまわるようになり、国民の多くがサッカーを愛している…そうなれば強化にもお金をかけることができますし、自然と強くなるというわけです。

こうなると日本もうかうかしていられず、サッカーファンはベトナムサッカーにも注意を向ける必要がありそうです。

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